先進医療大国のスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンによる『スマホ脳』が
世界的ベストセラーになりました。(2020年11月刊行。2021年3月には累計40万部を突破)


11歳児で98%がスマホを所有するスウェーデンでは9人に1人が抗うつ剤を使用。
睡眠障害の治療者が2000年頃と比べ8倍に増加。平均で一日4時間、若者の2割は7時間も使うとされる
スマホは「ドラッグ」であると、強い依存性があることを指摘しています。

 また中国、オーストラリア等でも精神科医、心理学者による社会実験が数多くなされており、
過少評価される睡眠障害、座りっぱなしのライフスタイル、
社会的孤立等につながるスマホによる「うつ」を招き、
さらに現代社会の貴重品「時間」と「集中」を人から奪おうとしていると警鐘を鳴らしており、
研究でも人間の認知能力の低下が認められています。

人間の能力低下(睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下)を招くスマホを、
スティーブ・ジョブスを筆頭に、IT・スタートアップの聖地シリコンバレーの親達は
子供にスマホを与えていない(もしくは強く制限している)という事実もそれを物語っています。

これは子供だけを対象にした話ではなく、スマホが世に登場してからそれに触れる全ての人を対象に
した話であり、「グーグル効果(デジタル健忘症)」に代表されるような、情報が記憶に入らないなどの
能力低下を招くライフスタイルがスマホによって既に蔓延しつつある現代において、
デジタルデトックスにより脳の退化を防ぎ、運動により脳の活性化を進めることが重要であると
述べられています。

家に閉じこもりがちになるテレワークでは、PCの前から離れられず、少しの空いた時間ですらスマホに触れる
といった方は少なからずいるのではないかと思います。常に液晶画面、ブルーライトに目を落とす日々で、
「IT眼症」といった目から体調悪化を招くような現代病にもなりやすい環境下において、
心身の健康と脳の活性化を考えると、緑いっぱいの自然環境の中で仕事ができるワーケーションが、
適度に体を動すこともできて、デジタルデトックスに役立つのではないかと考えられます。

できるだけ自然に触れる時間を増やし、互いに体を動かせる運動プログラムを準備するなどで、
新しい「健康的な働き場」として、ワーケーションの導入を考えてみるのはいかがでしょうか。
家でのテレワークに3つの弊害。
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